「よう実」こと「ようこそ実力至上主義の教室へ」の2年生編5巻のネタバレ・感想をしていきます。
ついに夏休みが終わり、2学期編へと突入します。2学期は体育祭や初の文化祭というイベントが発表されています。また修学旅行のイベントも残っており、今後の展開に目が離せませんが、その前に2年生には特別試験が行われることになります。
新たな退学者は出るのか?また特別試験の結果などネタバレ有りで解説していきます。
前巻4.5巻のネタバレ⇒2年生編4.5巻ネタバレ・感想!綾小路の選択は⁉
次巻6巻のネタバレ⇒2年生編6巻ネタバレ・感想!綾小路のクラス移動が確定!
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【よう実】2年生編5巻ネタバレ・感想!
ここからは「ようこそ実力至上主義の教室へ」2年生編5巻のネタバレをしていきます。
かなり衝撃的な展開となるので、ネタバレが嫌な方は読むのをおすすめしません。それでも良い方のみ読み進めてみて下さい。
2学期スタート
2学期が始まり、綾小路は学校へ登校していると須藤と偶然出会います。
話しは2学期についてのことや池に篠原という彼女が出来たことの恋愛話でした。そこで須藤は綾小路に彼女の有無を訊くと、綾小路はこれ以上隠すつもりもないと思っていたので軽井沢と付き合っていることを須藤に話します。
びっくりした須藤でしたが、綾小路と軽井沢が付き合っていることの噂はまだ流れず2週間経っても漏れることはなかったようです。
体育祭と文化祭
学校では2学期について茶柱先生から事前に大きなイベントが控えていることを聞かされます。それは体育祭と初の文化祭です。
なので今後は文化祭の出し物を考える時間と体育祭に向けて体育の授業が多くなることが発表されました。
文化祭の出し物に関しては、堀北からの提案でやりたい出し物がある場合は、企画書を作って堀北に提出するということに決まります。
佐藤からの提案
数日経ち、まともな文化祭の案が出ない所に、佐藤が堀北に文化祭での出し物である提案をしに堀北を特別棟の空き教室へと呼び出します。つい目が合ってしまった綾小路も一緒に行くことになり、堀北と綾小路は特別棟へ。
するとそこにはメイド服を着た、佐藤と松下、みーちゃんがいました!
佐藤からの提案は「メイドカフェ」であり、企画書だけでなく実物を見せてのプレゼンでした。堀北は今まであった企画書の中で一番期待できるとのことで、「メイド喫茶」を前向きに検討することにします。そして綾小路は堀北からメイド喫茶の監督を頼まれてしまい渋々と了承します。
特別試験
その翌日、茶柱先生から体育祭の前に2年生だけに新たな特別試験が行われることが発表されます。
その特別試験は『満場一致特別試験』です。
ルールはいたってシンプルで、ある複数の選択肢の中から満場一致になるまでクラス内で匿名投票を行うというものです。
これに対して選択肢
賛成 反対
これについて満場一致になるまで投票をし続けます。もちろんお題となることは実現します。
最初の一回の投票はすぐにその場で行われ、結果が満場一致とならなければ10分間のインターバルを後に再び投票が始まります。インターバルの最中は自由であり、話し合いをしてもOKです。
また
これに対して選択肢
賛成 反対
この場合に賛成となれば、誰がクラスポイントを貰うのかについて再び投票が始まります。10分のインターバルの後、立候補者一人が議題に上がりクラス立候補者以外の全員で投票を行い満場一致となればその立候補者が100万プライベートポイントを受け取れます。
この特別試験では課題が5つ出され、5時間以内にすべての課題を満場一致にしなければいけません。もし時間切れとなった場合のペナルティは大きく、クラスポイントを300失います。ただ全て満場一致に導けばクラスポイントを50獲得します。
今回の試験ではクラス対抗というわけでなく、クラス内での試験です。全クラスに同じ課題が出題されます。
特別試験まとめ
①学校側が出題する課題に対して、クラスメイト全員で用意された選択肢に投票する
②満場一致であれば次の課題へと進み、不一致であれば10分間のインターバルを経て再度投票を行う
⓷10分間のインターバルの最中は自由に話し合いが出来る
④制限時間(5時間)内にすべてクリアすることが出来ればクラスポイントを50獲得、出来なければクラスポイントを300失う
特別試験は公平性を出すために完全に匿名で行われ、携帯などは試験前に没収される。また今試験限っては「プロテクトポイント」も無効となります。退学を取り消す場合は2000万プライベートポイントを出す以外は取り消せません。
対策と軽井沢との関係公開
特別試験は翌日に行われることになり、クラスでは昼休みにその対策が行われます。まずは櫛田からの意見として意見が割れた場合はリーダーである堀北が決めるとのことが決まりました。
今回の試験は事前に手を打つことがほとんど出来ないので、対策はこれだけとなります。そして意見がまとまった後、綾小路は綾小路グループと食事に行こうとしますが、ここに軽井沢が登場して綾小路を食事に誘います。
綾小路は軽井沢のことを下の名前で呼び捨てで呼んでいることに不審に思った波瑠加は軽井沢に問いただします。
「悪いけど彼女のあたしが最優先だし。ねー?」
「―――は?」
綾小路グループのメンバーは全員唖然としたまま動かなくなり、特に波瑠加と愛理は完全に止まりました。
こうして綾小路と軽井沢が付き合っていることがバレて、次の日にはクラス中に広まることになります。
波瑠加との放課後
軽井沢の思わぬ行動で関係がバレてしまった日の放課後、綾小路は波瑠加に一緒に帰るのを誘われます。
話しはもちろん軽井沢と付き合っていることの話で、愛理のことについてでした。波瑠加は愛里が綾小路のことが好きであることに応援していましたが、その想いは叶いませんでした。そして波瑠加は綾小路の軽井沢への本心を聞き、さらに愛里には付け入るスキがないと感じます。
波瑠加は綾小路と軽井沢の交際を認めますが、グループにも顔は出すようにと告げます。
そして綾小路は、話が変わるが文化祭の出し物について波瑠加と愛理にある頼みをします。それはメイド喫茶への店員を波瑠加と愛理にやってほしいとのことでした。
波瑠加は愛里にも相談して前向きに検討することになりました。
坂柳理事長からの連絡
特別試験の前日の夜、綾小路の携帯に見知らぬ番号から電話がかかってきます。電話の相手は坂柳理事長でした。理事長は綾小路に迷惑かけたことに謝罪するとともに、今後綾小路を守るためにある提案をしてきます。
それは『体育祭を欠席してほしい』という提案です。
実は体育祭では来賓として、一部の関係者を迎え入れることが決まり、その中には綾小路への刺客が投入される可能性が高いということでした。そのため理事長は綾小路を欠席させ、自宅で匿うことで守ろうとします。
綾小路は「少し検討する時間をくれませんか?」と言い、答えは保留とすることにします。
満場一致試験
試験当日、午後1時から特別試験である『満場一致試験』が始まりました。
一つ目の課題は
『3学期に行われる学年末試験でどのクラスと対決するか選択せよ』
※()内の数字は対戦時に勝利することで得られる追加クラスポイント
Aクラス(100) Bクラス(50) Dクラス(0)
結果は、2回目の投票でBクラスとなります。これは堀北からの説得によるものでした。
二つ目の課題は
『11月下旬予定の修学旅行に望む旅行先を選択せよ』
北海道 京都 沖縄
結果は少し揉めましたが、代表がじゃんけんで決めることになり3回目で北海道へと決まりました。
三つ目の課題は
『毎月プライベートポイントに応じて支給されるプライベートポイントが0になるかわりにクラス内のランダムな生徒3名にプロテクトポイントを与える、あるいは支給されるプライベートポイントが半分になり任意の1名にプロテクトポイントを与える。そのどちらも希望しない場合、次回筆記試験の成績下位5名のプライベートポイントが0になる』
※どの選択肢が選ばれても、プライベートポイントの没収期間は半年間続く
結果は啓晴の説得もあり、『プライベートポイントが半分になるかわりに任意の1名にプロテクトポイントを与える』が選ばれました。
そしてプロテクトポイントを得るのに選ばれたのは堀北に決まります。
四つ目の課題は
『2学期末試験において、以下の選択したルールがクラスに適用される』
難易度上昇 ペナルティの増加 報酬の減少
結果は、ペナルティの増加に決まります。ペナルティを避けるのは難しくないとの堀北の意見でした。
ここまでにかかった時間はわずか1時間ほどで四つの課題をクリアしました。
五つ目の課題
あっけなく終わると思われた特別試験でしたが、もちろんそんな簡単に終わるわけなくこの五つ目の課題でクラスは悩まされることになります。
五つ目の課題
『クラスメイトが一人退学になる代わりに、クラスポイント100を得る』
賛成 反対
最初の投票の結果は
賛成2票 反対37票
となり不成立になります。
匿名なので誰が賛成にしているのかは分からずにいましたが、何回か投票を重ねていると高円寺が賛成に入れたことが分かります。
高円寺の言い分はクラスポイントを100得ることが出来れば、おのずと自分が貰えるプライベートポイントも増えるからという理由です。堀北はそれを聞き、もし反対で可決することが出来れば、今後毎月1万のプライベートポイントを掘北から高円寺に自腹で渡すとの条件で高円寺は引き下がります。
そして
賛成1 反対38
となりますが、もう一人匿名で賛成をしている人物がいることは変わりなく、この後堀北や平田が何度も説得を試みるも匿名者は現れず、時間だけが過ぎていきます。
一之瀬クラスの決断
Bクラスである一之瀬のクラスは4つ目の課題まで難なくクリアし、5つ目の課題も難なくクリアすると思われていましたが、ある一人の生徒が賛成の意見を出して満場一致を防ぎます。
その生徒は神崎であり、神崎は今までのBクラスのやり方に不安があるようでした。今までは誰一人退学者を出さずに仲良く特別試験に参加してきましたが、その結果クラスポイントは減り、今ではB、C、Dクラスのクラスポイントはほぼ均衡するところまで来ています。
神崎ももちろん反対にしたくはありますが、このままのやり方ではなく新しい決断をするときなのではないかと賛成に投票しました。
しかしクラスの意見はもちろん退学者を出さない反対派が多く、神崎が一人抗議しても聞き入れてもらえませんでした。
結果、時間だけが過ぎていき、神崎は諦め反対へ票を移します。
「俺なりに、無理やりにでもこのクラスを変えようと思った。だが、どうやら俺にはその資格…いや実力はないようだ」
神崎はこのままではAクラスに上がることは出来ないと確信しつつも、自分では何も出来ない事に悔やまされます。
龍園クラスの決断
龍園のクラスでは4つの課題は全て龍園が決めた指示によって決められました。しかし5つ目の課題が発表された最初の投票で…
賛成14 反対26
という結果になります。
龍園はクラスに強要するわけではなく、深く考えるように促した結果、第3回目の投票では
賛成9 反対31
となります。この結果を見て龍園は反対へ意見を合わせるように仕向け、4度目の投票では
賛成7 反対33
となります。その後龍園は賛成に入れている匿名の人物を当てたりして12回目の投票では
賛成5 反対35
となります。この結果が出た後、ある人物が自白します。それは時任です。時任は龍園がクラスのリーダーだと納得しておらず、龍園を退学にさせる為に賛成に入れ続けていました。
龍園はそんな時任の態度を受け入れ、一騎打ちを提案します。それは賛成に満場一致にさせ、退学者を龍園か時任のどちらかに決めるというものです。時任は受けて立とうとしますが、そこに葛城が止めに入ります。葛城はこのままいくと時任が退学すると思い、最後のチャンスとしてもう一度投票することにします。すると13回目の投票結果は…
賛成2 反対38
という結果になります。この結果を見て龍園は
「どういうつもりだ?お前が賛成に入れたんだろ?葛城」
「そうだ。もし俺が反対に投じていれば、お前の宣言通り賛成1反対39の形になり決戦投票に「持ち込まれていた。そうなればどちらかを退学にさせる以外にこの試験をクリアすることは不可能になる」
龍園は賛成の票を裏で弄っており、時任以外に賛成に入れていたのは椎名、山田、龍園、葛城の4人でした。そして賛成者にめどがったっタイミングで賛成の決選投票へと持ち込み、退学にさせるつもりでした。
ただ葛城は時任はクラスに必要な人物であると考え、退学者を出さないように最後のチャンスとしてもう一度投票をさせたのです。そして最終的には時任が折れ、反対が40票となり終わります。
「勘違いするなよ龍園、俺はおまえのやり方を認めたわけじゃねぇ。俺たちのクラスがAクラスにな上がれないやり方をしたと判断したら、俺は何度でもお前を排除する」
「いつでもかかって来いよ。その時は容赦なく相手してやる」
これでDクラスの特別試験は終わります。
坂柳クラスの決断
坂柳のクラスでの5つ目の課題の最初の投票結果では
賛成2 反対36
という結果になりました。しかしこの賛成2は最初の投票をばらけさせるために仕組んだ坂柳の仲間の2票です。坂柳は賛成にして、退学者を出しクラスポイントを得るというメリットは今の独走するAクラスには必要ないと判断し、次の投票では反対に満場一致となり特別試験を終えます。
堀北の選択
一方堀北クラスであるCクラスは未だに
賛成1 反対38
の状態が続いていました。何度やっても結果は変わらず、時間が残り2時間を切ったところでついに綾小路が動きます。
それは賛成の方へ投票を促すことです。現在賛成に入れ続けている人物は意見を変えるつもりはないと判断し、クラス全員で賛成に入れるように仕向けます。まずは綾小路が賛成に投票し賛成2の結果を作り、徐々に賛成へ票が流れてきたところで
「―――オレが意見させてもらっていいか?」
綾小路はこのまま執拗に反対に固執していても時間切れを迎える。となれば賛成に入れるしかないと促します。そしてその後退学者を決める投票では、今まで賛成に入れ続けた生徒を退学にするべきだと言います。
そして「賛成に投票している人間にオレは心当たりがある」と言い、もし賛成に可決した場合その人物を公表すると宣言します。
堀北は悩みましたが、綾小路の意見を聞き入れ、賛成にする投票を一致させることに決めます。そして、
賛成39 反対0
となり賛成が一致に退学者を選ぶことになりました。
退学者の投票
退学者の投票となり、クラスはどんよりした空気になります。そして綾小路に視線が向けられます。それは綾小路が賛成に入れ続けていた人物に心当たりがあるからです。
「今から名前を言うが、これは単なる発言じゃ済まされないと思っている。もし間違った人物を言ってしまえば風評被害なんて言葉じゃ終わらないからな」
「それは…確かにそうだな」
「だからこそ適当な発言じゃない裏返しとして、もし間違った人物を言ってしまったことが判明した場合、その時は責任を取ってオレが退学する」
その言葉に軽井沢は反対しましたが、綾小路は軽井沢を説得して続けます。
「その人物の名前は―――櫛田。おまえだ」
クラスは静寂に包まれ、櫛田は「え―――わ、たし」と漏らします。そして櫛田はそれを否定します。
「反対に投票し続けていた証拠はどこにもない。当然だ、これは匿名投票なんだからな。それでもオレは今からここでおまえが賛成に投じ続けていた犯人だと根拠を以て提示していく。異論はないよな?」
そして綾小路はなぜ櫛田が投票へ入れ続けていたのかを語ります。
「まず、何故櫛田が賛成に投じ続けていた人物であると思ったか、その理由を話す。それは彼女にはどうしてもこのクラスの中に退学にさせたい生徒が存在しているからだ。もちろん信じられないだろうが最後まで聞いてくれ。櫛田が退学にさせたいと思っているその人物とは、堀北とこのオレだ」
クラスのみんなは混乱に包まれます。ただそんな中、櫛田は冷静に否定します。そしてクラスのみんなが綾小路のことを否定してきます。そして波瑠加も綾小路の言葉に否定してきます。
「ねぇきよぽん、私はきよぽんの味方だけど…だけどきょーちゃんだって一緒。何て言うか、本当に続けなきゃいけない話なの?」
「そう思う気持ちは分かるが、櫛田はおまえの思っている人間じゃない。悪いが話を続けさせてもらう。櫛田の秘密、それは隠された本性にある」
そして綾小路はついに櫛田の本性をクラスにバラします。
「表向きの櫛田は誰に目にも善人に見える。優しく思いやりがあり、勉強もスポーツも出来る完璧な優等生だ。しかし本当は誰よりも嫉妬深く、自分が一番でなければ納得できない性格をしているとしたら?その結果、中学時代に本性を知られてしまったことで、クラスを壊滅に追い込んだ過去まであるとしたら?」
櫛田はもちろん否定します。そしてなぜ綾小路がそんなことを知っているのかの根拠を示すようにします。
「それは、入学して間もなくオレが櫛田の本性を見てしまう偶然の機会があったからだ。普段の温厚な姿とは似ても似つかない、負の感情をぶちまける櫛田を目撃した」
ここまで話しても櫛田は臆することなく、疑われているかわいそうな生徒を演じ続けます。
そしてここでインターバルが終わり、とりあえずは櫛田を立候補にして投票が始まります。
賛成5 反対33
クラスのほとんどはまだ櫛田のことを信じており、次のインターバルへと進みます。
櫛田の本性
そして綾小路の話は続きます。
「クラスメイトを退学にさせるのは簡単じゃないからな。だが、少なくともオレは一度櫛田の標的になったことがある。まさにこの満場一致試験と似た形のクラス内投票でだ」
去年行われたクラス内投票では山内が退学となりましたが、その山内を使って綾小路が退学するように誘導していたことを思い出します。
「確かに偶然にしては、って思うこともある。けど綾小路、もし意図的に桔梗ちゃんが綾小路を退学させようとしているなら、そんな一致するタイミングで仕掛けるか?」
「櫛田はおれを味方だと思っていたからな。こんな風に全て裏事情を暴露させられるなんて考えてもなかったんじゃないか?」
ここで綾小路は『櫛田に追い込まれない代わりに毎月振り込まれるプライベートポイントを半分渡す』という契約について話します。それに対して櫛田は反論することが出来ませんでした。
なぜならこの場では誤魔化せたとしても、後で事実は履歴に残っているからです。
「…確かに…私、綾小路くんから毎月、プライベートポイントを受け取っている…」
櫛田は認めますが、それは預かっているだけだと弁明します。
そして綾小路はあの日行われていた会話を録音している言い、その日に会った会話を一言一句間違わずに言います。
「もう、うるさいよ…」
ついに櫛田が崩れ始めます。
「うるさい、うるさい、うるさい…」
そして櫛田はプライベートポイントの件は認めながらも「今は堀北と綾小路のことをなんとも思っていない」と言います。そして
「ねえ、軽井沢さん」
「何よ」
「綾小路くんと付き合ってるみたいだけど、入学当初、綾小路くんが私と付き合いたくて必死になって迫ってきたことは知ってる?」
そして櫛田は過去に櫛田が綾小路に自分の胸を触らせたことについて話します。
「暗がりで、嫌がる私の胸まで触ったよね?」
「は…む、胸⁉ど、どういうこと清隆?」
そしてその証拠に指紋がついている制服を保管しているとも告げます。しかし綾小路はそのことは予想しており
「そんな事実は一切ない。というより、本当か嘘か以前の話だな。指紋ついた服なんて言うが保存状態は?入学した直後のことだとするなら、もう一年半もの歳月が流れている。衣類からの採取は簡単じゃない上に、保存状態が悪ければ当然まともな状態じゃない。指紋が採取できるとは到底思えない。そもそもそんな被害があったのならすぐに訴えるべきだった」
そして櫛田は綾小路に近づき、胸ぐらを掴みます。
「なんで…なんで…なんで…なんで…」
それでも綾小路は続け、話を戻していきます。
「一度は龍園と組んでオレや堀北を退学に目論んだこともある。そうだろ?」
次から次へと畳みかける綾小路の言葉についに櫛田は観念します。
「なんで裏切るんだよ!!!!敵対しない約束だったの忘れたの⁉」
そしてクラスの櫛田を見つめる雰囲気は変わり、櫛田は緩やかにトーンダウンします。
「はぁ…っ。―――私がバカだった、ってことか。あの取引は失敗だった…ね。綾小路くんが手ごわい相手だってのはわかってたつもりだけど、それでもこの場で裏切って来るとは思わなかった。想定外だよ想定外」
そして櫛田は全てを認めて話します。
「私は堀北さんと綾小路くんの存在が我慢ならなかった。隠すべき私の秘密を知っている二人がどうしても許せなかった。ずっと退学にさせるチャンスを狙ってきた。」
そして櫛田はもう自分が退学になると分かった上で、最後のあがきを出します。
それは今まで櫛田が持っていたクラスのみんなちょっとした秘密でした。誰が誰のことを嫌いで、可愛くないと思っている人を公開したり、みーちゃんが平田のことが好きであることもバラします。
堀北の決断
綾小路が話しているのを黙って聞いていた堀北は、ずっとどうすればいいのかを考えていました。数分の間で櫛田を見るクラスメイトの評価は180度変わり、このままだと櫛田が退学となります。
そして自問自答を重ねた結果、堀北が出した答えは櫛田を今ここで退学にさせるのは『正解ではない』ということでした。
「それ以上踏み込んではダメよ櫛田さん。引き返せなくなる」
「はあ?やっと面白くなってきたところなんじゃない。邪魔しないでよ堀北さん」
そして堀北は、櫛田に非があることは認めるが、それは退学によって清算されるものではないと告げます。櫛田は今さらなぜ庇うのか分からずでしたが、堀北は今までしてきた行動が他の誰にもないスキルを持つ櫛田を退学にさせるのはクラスにとって大きな損失であると言います。
「だから私は櫛田さんの退学には賛成できない。私自身を賭けて、彼女の長所を生かせるように全力を尽くしたいと思っている。いいえ、絶対に生かしてみせるわ」
「やめろ!」
櫛田は大粒の涙を浮かべ子供のように泣きじゃくります。
そしてここでインターバル終了の時間が来て、一度堀北が推薦することになります。もちろん堀北が退学になることはなく、次のインターバルへと流れます。
新たな退学者
ここまでの流れを聞いていた綾小路は、堀北が次にとる行動を読み取ります。それは櫛田が退学でなければ誰を退学にするかです。
綾小路はその言葉を堀北させるのはリスクである考え、綾小路が発言をします。
「唯一賛成に投じ続けた櫛田は退学に値する生徒だ。だが、堀北の言うように有能な生徒であることに変わりは無い。それなら別のアプローチを考えるしかないだろう」
綾小路にはおそらくですが、堀北と同じ人物が頭に浮かんでいました。
綾小路は現時点で退学するべき人間は、クラスにとって不要な生徒にするべきだと告げます。その判断基準は、学力、身体能力、リーダーとしての力などであり、公平な判断基準はOAAにあると言います。
「このクラスで現在OAAが最下位の生徒は――佐倉愛里だ」
この言葉に一番最初に反応したのは波瑠加でした。
「……は?…何言ってんの?こんな時に悪ふざけなんてしないでよ」
波瑠加は激怒して綾小路を睨みます。
「オレは客観的な意見を言っているだけだ。納得するかどうかはクラスが決めればいい」
「客観的?客観的って何よ!OAAの順位が何?それで愛理を退学にさせていいことになるっていうの?しかも、なんでそれを…きよぽんが言うわけ⁉」
「なら、お前は誰を退学にすべきだと考えるんだ?」
それを言われると波瑠加は黙ってしまいます。しかしここで波瑠加は池を名指しで指名します。
「ならここで簡単に聞いてみよう。愛理が退学する人に反対する者は手を挙げてくれ」
手を挙げたのは、波瑠加、啓晴、明人の3人、それに対して池は11人の挙手がありました。
「友人関係の構築も立派な能力だ。その点でも池に劣っていると言わざるを得ない」
それに対して波瑠加は納得しませんでした。
「気持ち悪い。あり得ない。何それ、私たち仲間じゃなかったの?それにほかの連中だってそう。誰も守ろうとしない。そうだよね、あんたたちは自分が助かればそれでいいんだから、仲良くない愛理がどうなろうと気にもしないんでしょ。ちょっと使い道があるからってきょーちゃんを優先するんだ?クラスに迷惑もかけず、一生懸命ついていこうとしてる子を見捨てるんだ?あーそう-そう、最高のクラスよね」
そして波瑠加は愛里を退学にさせるなら自分を退学にさせろと言い出します。それを聞いた愛理は
「ま、待ってよ波瑠加ちゃん!私だって波瑠加ちゃんを退学になんてできないよ」
そう言いますが、波瑠加はいうことを聞かず自ら立候補します。その結果は
賛成35 反対3
「出来ないよ私には!波瑠加ちゃん退学にさせるなんてこと…出来ない!!」
そして啓晴はAクラスにするために賛成に投票したと言い、綾小路はクラスで最も能力の低い人間が退学になるべきだと波瑠加に言います。
「ダメ…ダメだってばきよぽん!たとえ誰が賛成したとしても、きよぽんだけは…きよぽんだけは愛里の味方でいてくれなきゃダメなんだってぇ!」
するとそこに愛理が割って入ります。
「ありがとう波瑠加ちゃん…もう、いいんだよ」
振るえるような声で、全て悟ったように愛理が言います。
「クラスの中で、要らない子がいるとしたら…多分、それは私なんじゃないかな…。清隆君の言ってることは、何一つ間違ってないんだよ波瑠加ちゃん」
「愛理!」
「全部言う通り。誰かが退学するしかないのなら、一番クラスの足手まといな私が消えるべきなんだよ」
愛里の自白に波瑠加は納得できずにいるも、愛理は波瑠加を説得します。そして――
「皆――私に――投票してください…」
そして投票の結果―――
賛成38 反対0
となり、佐倉愛里の退学が決定します。
過去との決別
投票後、クラスはすぐさま解散となります。
そして愛理は最後、綾小路の帰り際に会い来ます。
「どうしても清隆君に、最後見せておきたかったの。どうかな?」
そこにはメガネを外し、髪形をおしゃれに変えた佐倉の姿がありました。
「私なんかが言えることじゃないけど…波瑠加ちゃんのこと、よろしくね」
「分かってる」
「バイバイーー清隆君」
愛理は今まで見せたことのない笑顔を向けた後、背を向けて去っていきました。
―――
そして5時間に及んだ特別試験後、綾小路は茶柱先生に呼び出され屋上へと向かっていました。
そしてそこで聞かされたのは、茶柱先生も以前この学校の生徒だった時に先ほどの「満場一致特別試験」を受けたことを話します。
その時の茶柱は3年生の3学期で行われBクラスという立ち位置でした、そして5つ目のようなお題が出されたとき、クラスの意見は分かれた結果、賛成にしてクラスポイントを得ることにしました。それはAクラスとの差が僅差であったことで最後の卒業試験までにリードしておきたいというクラスの意向でした。
そして誰を退学にするのか決める際に、クラスのリーダーが自ら退学を立候補する形で言い出します。しかしそのクラスのリーダーは茶葉にとって初めての大事な人であり、特別試験の前夜に想いを交わした相手でした。
そして結局は茶柱はそのリーダーが退学することに納得できず、試験は不成立となり300クラスポイントを失います。
その事が茶柱先生の学生時代のトラウマでした。ただ今回綾小路のクラスが今回の特別試験を乗り越えたことで、茶柱は少しトラウマを克服したようです。
「決めたぞ綾小路。私はおまえたちのクラスを何としてもAクラスで卒業させる」
そして茶柱は自分が叶えられなかった夢を、今のクラスに託すことを決めました。
【よう実】2年生編5巻ネタバレ・感想!まとめ
以上よう実2年生編5巻ネタバレ・感想でした!
今巻は「よう実」史上一番の悲しい巻となりました。よう実では初めて重要キャラが退学となったからですね。まさか愛理が退学となるとは…でも最近影が薄かったというのも…
でもやっぱり学年内でやる特別試験は面白いですね!櫛田の本性も完全にバレてしまいましたし、今後櫛田がどう立ち回っていくのかが見所です!
かなり読み応えのある巻だったので、是非手に取って読んでみて下さい。
6巻のネタバレ⇒2年生編6巻ネタバレ・感想!綾小路のクラス移動が確定!