【探偵はもう死んでいる】1巻のネタバレ・感想後編!シエスタが復活?

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探偵はもう、死んでいる。

「たんもし」こと「探偵はもう、死んでいる。」の原作1巻のネタバレ・感想をしていきます!

シエスタとの過去を知りその心臓を移植された夏凪渚は、シエスタの意思を継ぎ名探偵になることにしました!そして主人公の君塚君彦はアイドルである斎川唯も仲間になり《SPES》に向かっていきます!

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今記事は原作1巻のネタバレ・感想の後半の記事です。

前半【探偵はもう死んでいる】1巻のネタバレ・感想前編!

注意

・ここからはネタバレを含むのでご注意ください!

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【探偵はもう死んでいる】1巻ネタバレ・感想、後編

「探偵はもう、死んでいる。」の原作1巻の内容を簡単にですがネタバレしていきます!

今記事は原作1巻の後編です! 前半を知りたい方は『【探偵はもう死んでいる】1巻のネタバレ・感想前編!』を読んでみて下さい!

皆で海へ

斎川のドームライブから一週間後、学校は夏休みに入り、君彦は夏凪と斎川で海へ向かっています!

ただ近隣の海ではなく、斎川の財力をかけて八日間の豪華客船の旅となりました!

「あのな、斎川。確かに俺と夏凪はお前に海へ行こうとは言ったが、それがどうして八日間の船旅になるんだ。お前の海に対するイメージはどうなってる。」

「え、でも君塚さん行くって言ったじゃないですか。それに、うだうだ言ったところで船は出航しちゃったんですから、切り替えていきましょう!」

離れていく日本列島を眺めながら三人は話します。斎川曰く、二人を危険にさらしたせめてもの償いの為、この豪華客船クルージングツアーに招待したようです。

そして斎川と君彦がじゃれ合う中、夏凪が間に入り真面目な話をします。

「その《SPES》っていう組織は、どうして今さら唯ちゃんに接触してきたわけ?」

その問いに君彦はシエスタの心臓を宿した夏凪が関係していると考えますが、そうは答えずとりあえずは今回は旅を楽しみ何も事件が起こらないことを願います。

ですが“巻き込まれ体質”の君彦に何も起こらないわけはなく、次に瞬間君彦はある人物に話しかけられます。

「――キミヅカ?」

「シャル……?」

「一年ぶりか」と君彦は応え、夏凪からは「知り合いなの?」と聞かれます。

そして君彦は夏凪たちに彼女を説明します。名前はシャーロット・有坂・アンダーソン。君彦とシエスタの昔の仲間であり、シエスタを慕う彼女の弟子のような存在でした。

「シャーロット・有坂・アンダーソン」通称「シャル」

シャルと君彦は昔の仲間でもありましたが、仲がいいわけではなくシャルはいつもシエスタの隣に居た君彦のことを嫌っています。その為昔からよく喧嘩しており、その度シエスタに止められていました。

そしてシエスタが死んだ後、二人は一切会っておらず一年ぶりの再会でした!

「あなた今まで一体何をやってたわけ?」

「何かしたかと言われたら…何もしてないな」

「キミヅカ――アナタは、マームの仕事を引き継ごうという気はなかったの?」

「あの三年間、俺はただの助手だった。俺が出来るのは、手助けだけだ」

飽きれるシャルでしたが、何かを思うように「ここに何をしに来たのか」を君彦に尋ねます。クルージングに来たと伝えた君彦でしたが、何も知らなそうな君彦にシャルはあることを伝えます。

どうやらこの客船には、《SPES》を打倒するための遺産が眠っているらしく、シャルはシエスタであるマームの遺志を継ぐために船に乗っていました!

そしてシャルはマームの遺志を継ぐ気がない君彦には関係ないことだと言い、その場を立ち去ろうとしますが、夏凪がシュルと対峙します。

「その遺志なら、あたしが継いだから」

夏凪は自分の名前を名乗り、シャルはシエスタの心臓を宿していることを知っていたようでしたが夏凪を軽くあしらいます。

「探偵ごっこなら、よそでやってもらえるかしら。マームの命を使ったおままごとを、私の前で見せないで」

「ごっこ遊びなんかじゃない!この命を貰ったことはには、必ず意味があるはずなんだ!彼女が、あたしに託した意味が!だから、あたしがその遺産を見つけ出して見せる―この心臓に誓って―」

「――そう、好きにしたらいいわ」

去っていくシャルに対して夏凪は宣戦布告をします!そして夏凪は絶対にシエスタの遺産を見つけ出すことを決めます!

別行動~カジノにて~

シャルが去った後、君彦は夏凪たちとは別行動をとりカジノへ行きました。

「はは、こりゃ懐かしい」

君彦は数年前シエスタと旅をしていた時、よくなけなしの金をカジノで使い散財してしまったこともあったようですが、大勝して豪遊していた経験もあります。そしてシエスタと豪遊し飲めないお酒を飲んでその後…

というのはおいておりて君彦はそこにある人物がいないかを探していました。

「う、なんで…これでワタシだけ十七連敗…」

君彦が探していた人物はシャルであり、予想通りポーカーで散財していました。負けているシャルに君彦は近寄り、「ちょっと代われ」と言います。

「負けた分ぐらいは取り返してやるよ」

「…か、代わりにワタシは何を要求されるわけ?」

「少し、話ができればそれでいい」

そして「昔からポーカーは、ちょっとばかり得意なんだ」と言い君彦はシャルの代わりに勝負に挑みます。

別行動~シャルと君彦~

船のデッキにて君彦とシャルは話します。

「いや負けるんかい!」

いつもからは考えられないシャルのツッコミが君彦に届きます!

「え、あんなカッコつけといて負けることある『昔からポーカーは、ちょっとばかり得意なんだ』とか決め台詞吐いといて、それで負ける?」

「うっせ。俺もなんか、こう、いけると思ったんだよ…」

結果から、君彦はあの後カジノで惨敗しました。しかもまさかの敗北に君彦は熱くなって、有り金全部はたいて散財もしています。どうやら昔ポーカーが得意というのはシエスタの方で君彦はそのおこぼれを貰っているにすぎませんでした。

そしてダサすぎる君彦に笑うシャルは、本題について君彦に尋ねます。

「――それで?話って?」

「シエスタのことだよ」

君彦はいままで心配をかけていたことをシャルに謝ります。シエスタ亡き後その思いを引き継がなかったこと、本当に戦うべき存在から目を背けて続けて、ぬるま湯に浸たりつづけたこと。

そして君彦はシエスタの代わりに探偵にならなかった理由として、シエスタに『君―私の助手になってよ』と言われたことによって、君彦は名探偵の助手であり続けると話します。

それを聞いたシャルは

「…バカね。本当に過去に縛られているのは、ワタシじゃなくてアナタの方じゃない」

そして納得したシャルは改めてシエスタの遺産については私のやり方でやらせてもらうと言い、君彦には自分で答えを見つけるように告げ去っていきます。

夏凪の気持ち

シャルと別れた君彦はその後、夏凪と斎川と合流し「シエスタの遺産」について話し合い船内を散策しましたが、そもそも何が遺産なのか分からず捜索は難航していました。

日も暮れたことで取り合えずは夕食を摂ることにしますが、斎川はツアーの主賓としてのあいさつ回りが忙しいらしく君彦と夏凪の二人での夕食となります。

「なんか変な気分」 「なにが?」

「こうやって君塚と向かい合って二人でご飯を食べていること」 「嫌だって?」

「そんなこと言ってないでしょ!」

君塚は今朝夏凪とシャルが喧嘩になっていたことを思いだし、本当のシャルはそう悪い奴ではないと話そうと思い、「このあと時間あるか?」と尋ねます。

夏凪は特に予定もないので後で話しがあることについて了承しますが、人目の少ないバーで君彦と二人きりで話をすることに緊張します。

そして一時間後にバーで待ち合わせをし、夏凪はいつも以上のメイクに胸元の開いたワンピースに薄手のショールを羽織りに着替えて君彦の前に現れました。

「わざわざ着替えたのか」

「へっ?あ、いや、たまたま?シャワー浴びたあと、着替える服がこれしかなくて?」

「はぁ、まぁなんでもいいけど」

明らかに不服そうな夏凪でしたが、君塚は夏凪にシャルとの出会いを含め彼女という人物について話し始めます。

一通り話終えた後、夏凪は

「…思ってた話と違った。…いや、まぁどうせこれは違うし…あくまで心臓の持ち主の影響だし…」

「なに小声でぶつぶつ呟いているんだ?」

「っ!…は?なに?」

「え、なに急にキレてんの」

「キレてないけど」

「いやキレてるだろ」

「倍殺し!」

「理不尽だ!」

シエスタの後を継ぐ理由

シャルのことについて聞いた夏凪は、思っていたほど悪い人間ではないということを知ります。シャルはずっとシエスタのことを想っていて今もそのことだけを考えています。そして夏凪はシャルから言われた「探偵ごっこ」についても図星であると感じていました。

「あたしはシャルさんみたいに、ずっとシエスタさんのそばにいたわけでもないし、何か特別誇れるような武器もない。ただこの心臓を貰って…そして彼女の遺志も引き継いでいるつもりになってるだけ」

「どうして夏凪は、シエスタの跡を継ごうと思ったんだ?」

それに対して、小さいころから体が悪かった夏凪はずっと部屋に閉じこもり、そのまま何もできないことが怖かったそうです。ですが新しい命を貰って自由に羽ばたけるようになりましたが、どう飛んでいいのか分かりませんでした。なので夏凪は自分の生き方に軸が欲しかったとのことです。

「何物でもなかったあたしは、急に何者になることを求められた。だからあたしはこの心臓に頼った…彼女の生き方を、あたしの生き方にしようって、そう思ったんだ。

だから、シャルさんが言ってた通りなんだ。あたしはずっと探偵ごっこしてるだけ。こんなのおままごとだって分かってる。」

だから夏凪はシャルが言っていた「探偵ごっこ」についても少し納得していたようです。

それを聞いた君彦は夏凪に何か声をかけようとしましたが、うまく言葉が出てきません。それは自分もこれからどうすべきか迷っていたことで、君彦もその答えを持ち合わせていなく返すことが出来ませんでした。

そして夏凪は「先に休むね」と言い、いつもの通りの表情で帰っていきます。

最悪の始まり

翌朝、外が騒がしく君彦は目が覚めました。

一体何の騒ぎかと部屋の外へ出ると、乗組員たちが慌てた様子で走り回っています。そして船内に不気味なアナウンスが流れます。

『ゴジョウセンノミナサマニオシラセデス』『ラウンジニテ、オンナノコヲ、オアズカリシテオリマス』『オンナノコノナマエハ―ナツナギナギサ』

君彦は近くに居た斎川と目を合わせ、夏凪のいるラウンジへと向かいます。

ラウンジへと着いた二人ですが、そこには夏凪の姿はなく、すぐに駆け付けた乗組員さんも見かけていないとのことでした。考え込む君彦はとりあえず乗組員さんにすべての部屋を確認するよう指示を出します。

そしてあることが気になった君彦は斎川に尋ねます。

「なぁ、斎川。この客船を途中で降りる方法って存在するか?」

「あれ?昨日のシャルさんと同じことを訊かれるんですね?」

どうやらシャルも昨日、斎川に同じことを訊き、救助用の小型ボートがあることを教えていました。君彦はさすがに夏凪を攫ったのはシャルではないと思いましたが、斎川がシャルに手を貸したことの方が気になりました。

「ふふ、君塚さん。知っていましたか?わたしのこの眼の力は、単に物体を透視できるだけのものじゃないんですよ。たとえばある人が嘘をついているのかどうか、本音を喋っているのかどうか。そんなこともこの左眼は見通すことが出来るんです」

斎川はシャルが昨日訪ねて来たときに一つも嘘は言ってなかったようで、『ある目的の為にこの船を降りなければいけない』と言っていたようです。なので斎川は少しだけ手を貸すことにしたようです。

そんなことを話していると斎川の下に警備員の一人が駆け寄って来ます。

警備員さんはラウンジのカウンターに置かれていた本を持ってきておりその中に挟まれた紙に

『ゴゴハチジ、メイタンテイノ、イサンヲモッテ、メインデッキヘ、コイ』

と書かれていました。

宿敵《カメレオン》

手紙を受け取った後、君彦と斎川は《左眼》を使い船内を散策していましたが、夏凪も遺産も見つからず約束の時間まで経ってしまいます。

何の成果も得られないまま君彦は一人でメインデッキへと赴くと、やはりそこには君彦以外は誰もいませんでした。

君彦は必ず敵はいると確信しており、見えないのであればそういうことが出来る奴がいると分かり、また過去の記憶の中で既にそういう敵と出会っていたことを思いだします。

周りくどい真似はもうたくさんだ。とっとと出て来いよ―《カメレオン》

すると何もない空間から「はは、随分なご挨拶ですね」と声が聞こえてきます。

そして一瞬空間がねじれたように歪み、銀髪でアジア系の顔立ちをした細身の男が出てきます。その男の口からは《コウモリ》のように触手が生えており、間違いなく夏凪を誘拐した犯人でした!

君彦は過去の三年間の間でその男《カメレオン》と出会っており、カメレオンは周囲の景色に同化して消える能力を持っています。ただ君彦は一度もその姿を見たことはなく今回初めて姿を目にしました!

「久しぶりの再会に二、三、戯言でも交わしてあげたいところなのですが…私も随分とくたびれたのでね。早速本題といきましょうか。」

するとカメレオンの触手の中から夏凪が出てきます!

君彦は夏凪を助けようとしますが、カメレオンは夏凪を簀巻にして高く持ち上げ、船外まで運び、海の上に宙づりにされたことで何も出来なくなります。

「お前の目的はなんだ?」

「私の目的なら、何度もお伝えしているでしょう―メイタンテイの遺産を引き渡してください。そうすれば、そんな物騒なをつかわずとも、この少女は返してあげますよ」

「そうしたいのは山々なんだが、あいにく俺たちもその遺産とやらに心当たりがなくてな」

「ふむ、そう来ましたか。…いえ今日一日あなたを方を泳がせてみましたが、どうやらそれは本当のようでしたね。なんとか見つけてくれることを今の今まで期待していましたが、残念です。」

今までカメレオンは周囲の景色に溶け込み君彦たちを観察していたようだったのですんなりと理解してくれます。そしてカメレオンは夏凪を返す条件として他の条件を君彦に提示してきます。

「では、この少女の命と、この客船に残った乗客乗組員全員の命、そのどちらかを選ばせて差し上げましょう。」

「そんなことをして何の意味がある」と君彦は問いかけますが、カメレオンの本当の目的は船を沈めることであり、シエスタの遺産ごと海の彼方へと葬り去ることが目的でした!そして乗客の命はただのついでのようです。

そしてどっちを助けるのか催促されますが、君彦はどちらも選べずに悩みます。すると触手の中の夏凪が君彦に話しかけます。

「―君塚―あたしを撃って―」

「なにを言っている、夏凪」

夏凪は一人の命よりもたくさんの命を優先させるべきだと君彦に説得しますが、君彦の脳裏にいつかの記憶がよぎります。

それはかつて名探偵だったシエスタが、君彦に内緒で凶悪な敵に立ち向かっている光景であり、いつもシエスタは自分が犠牲になることを厭わない姿でした。それが正しさだと勘違いしているシエスタを見て君彦はシエスタを叱り飛ばし、シエスタは呆けた顔になります。

そして夏凪の言葉を聞いた、その瞬間―君彦の選択肢は決定され

「――そんな正しさなら、いらないな」

君彦は夏凪に銃を向け「だから、俺はこうする」と言い、夏凪の身体を締め上げているカメレオンの触手を撃ち抜きます!

そして夏凪は、暗い海へと落ちていきます――だが

「渚さん――ッ!」

暗闇に落ちる寸前、一艘のマットを敷いた小型ボートがその間に滑り込み夏凪は助かります。

最終決戦

夏凪は斎川に任せて小型ボートで逃げていきます。

「やってくれますね…もう容赦はしない。あなたは必ずここで殺してさしあげます。」

そして残された君彦はカメレオンと対峙することになります。そしてカメレオンは君彦を殺した後、逃がした夏凪たちも殺すと言い、どうしてそこまでこだわるのかを君彦は訊きます。

「すべてはあの《心臓》ですよ。まぁあなたには知る必要もないことですよ。ただ我々にとってはつい最近事情が変わったのだということだけお伝えしておきましょう」

カメレオンは君彦を殺し、船を沈めた後、夏凪たちを追いかけて殺すと宣言します。

そしてカメレオンと君彦の戦いが始まりますが、《人造人間》であるカメレオンに君彦は為すすべもなく捕まり、カメレオンの舌で締め付けられてしまいます。

「そう、あなたがやったことは全部無駄だった。あなたも、あなたが守ろうとした人間も、みんな死ぬ。あの忌まわしきメイタンテイと同じように」

君彦は自分の死を悟りますが、夏凪や斎川たちを守るために諦めませんでした。

すると空からヘリコプターの飛ぶ轟音が聞こえます。

「キミヅカ!伏せて!」

次の瞬間、空から雨のような弾丸がカメレオンに浴びさせられます!

「ぐああああああああああああああ!」

そして上空のヘリコプターのハッチが空き、そこに立っていたのはシャルでした!

「随分と苦戦しているみたいね、キミヅカ」

 

最終決戦~その2~

君彦は夜空に浮かぶ期待を見上げ、シャルとその隣で操縦している風靡さんを見かけます。

何故風靡さんがいるのかは分かりませんでしたが、風靡さんのことなので今さら感もあり、君彦は納得します。

シャルはまだ生きているカメレオンを見て、

「キミヅカ!今度こそワタシたち二人で、このミッションを成功させるわよ!」

そしてシャルはヘリから銃器でカメレオンを攻め立てます!だが一瞬の隙でカメレオンが突然姿を消します。

そして次の瞬間、ヘリの機体が大きく傾き、燃料をやられガソリンが垂れてしまい低空飛行になっていきます。

「はは、こうなったら私に攻撃は当たらない!あのメイタンテイですら手が出なかったように!

それを聞いた君彦とシャルは、このような形でシエスタの仇敵がカメレオンであると知ります!

「…ッ!お前が、マームを…ッ!」

するとシャルは君彦の方を見ると、自分の唇に二本の指を持っていくジェスチャーをするのを見かけます。それを見たシャルはあることを悟り、風靡さんからオイルライターを奪い火をつけて下に落とします。

そしてヘリから漏れたガソリンンに引火し、周囲一辺を焼き尽くします!

「があああああああああ!!!ア、アツ、イ…シ、ヌ」

カメレオンは再び姿は曝け出され、火柱に囲まれながら、長い舌をだらしなく垂らします。

さらにシャルは銃でカメレオンに一発くらわし、カメレオンの硬化した《舌》が貫かれます!そして君彦はその硬化した《舌》を拾い、再生するカメレオンの舌を何回も切り裂きます!

これで終わりだと、君彦は大きく振りかぶったところで

「マダ、ダ」とカメレオンを言い、カメレオンは舌で君彦を拘束し、甲板を破壊して一緒に下へと落ちていきます。

最終決戦~その3~

「痛てて。くそ、あと少しのところで」

なんとかカメレオンを下に組み伏せたことで、床への衝突を防いだ君彦は足を引きずりながらカメレオンから距離を取ります。

落ちた場所は先日も訪れたカジノであり、最終決戦にはふさわしい場所でした。

意識を取り戻したカメレオンは立ち上がり、武器を持っていない君彦は肉弾戦で戦おうとします。そして満身創痍であるカメレオンは血まみれの長い舌を一直線で君彦へと飛ばします!君彦はそれを避けようとすると…

「――バカか、君は」

そんな声が聞こえます。今さら割って入る人物に心当たりがない君彦でしたが、さらに声は続き

「《人造人間》相手に肉弾戦?そういうのは無茶とは言わない。無謀って言うの」

次に聞こえた声と共に、一発の銃声とカメレオンの叫喚が聞こえます。

「さて、これでその《舌》は、二度と私に攻撃することが出来ない」

どこかで聞いたことがある言い回しを聞き、君彦の前に天井から一人の女性が飛び降りてきます。そこに立っていたのは夏凪渚であり、夏凪は君彦に向けてこう言います。

「久しぶりだね」

「ああ、昼寝はもういいのか?――シエスタ

最終決戦~その4~

「君の顔を見るのは一年ぶりだけど、少し目つきが悪くなったね」

「お前の方は見た目からなにから、全部取っ替え引っ替えじゃねぇか――シエスタ」

君彦の目の前にいるのは間違いなく夏凪渚でしたが、その中身はシエスタである君彦は喋り方を聞いただけで分かりました!

普通ならあり得ない現象でしたが、「《心臓そこ》にお前はいたんだな」と何故か理解します。

「私は、ちょっとこの子の身体を借りてるだけ。乗っ取ってやろうなんて考えてないから」

どんな形であれ再び会えたことに君彦は身体が震え、その場に腰を下ろします。そして「会えて嬉しいよ、シエスタ」と再会の言葉を交わします。

するとシエスタの銃撃を受けたカメレオンが再び立ち上がり、理性を亡くした状態で《舌》と《尻尾》を振り回します。シエスタと君彦は二人でカメレオンと向かいます。

「あれは完全に《種》に乗っ取られたね」

「おい名探偵、当たり前のように知らないワードで解説を始めるな」

と文句を言いながらも、君彦は昔からシエスタにはそういうところがあったと思いだします。そして吠えるカメレオンを前にもう一度陣形を整えなおし、二人で敵を挟みこみます。

「実は、彼女に頼まれてしまってね。君を助けてあげてほしい―そうお願いされた」

「夏凪が、お前に?」

「うん、本当は、もうあの子に全部任せるつもりだったんだけど…あそこまで頼まれたら、ね?」

一つの身体でどんなやり取りがされたのは分かりませんが、一つだけ夏凪の言葉がシエスタを動かしたということが分かります。だがそれは今回だけの特例ということを意味しており、

「だから、今回が最後――もう、二度目はないからね?」

そしてカメレオンは再び姿を消し、シエスタは四年前の時と同じように君彦を背負いながら敵の攻撃を全て避けていきます。そして二人は戦いながら昔話をします。

「君と過ごした、あの目も眩むような三年間は、私にとって、なによりの思い出だよ」

そしてシエスタは君彦の頭をそっと撫でます。

そして次の瞬間、目の前の何もない空間で大きな電子音が鳴ります。それをきっかけに君彦とシエスタは同時に銃の引き金を引き、全ての終わりを告げます。

「実のところ一度ぐらい、君となら寝てもいいと思ってたんだけどね」

「そういう大事なことは、今度から早く言ってくれ」

夏凪のシエスタ

少し前にさかのぼる。

「私に、君の身体を使えっていうの?」

うん。それがあたしがあなたの願いを聞く条件。

ここは夏凪とシエスタが干渉しあえる特別な空間。実は以前にもシエスタと夏凪はこの空間でちょっとした喧嘩もしていました。その時は夏凪は夢の中だと思っており、少し喧嘩した後シエスタからは『助手を任せる』と言われていました。

夏凪はシエスタに同じ目的なら協力し合えるはずだといい、入れ替わって君彦を助けてあげてほしいとシエスタに頼みます。

「それじゃまるで、私が君と同じように彼を助けたいと思っているみたいじゃない」

「っ、だからそう言ってるんだけど」

少しイラっとした夏凪にシエスタは「自分はもう死んだのだから彼に関わる資格はない」と言います。その瞬間夏凪の中の導火線に火が付き、

「--っ!あ~~~~、もう面倒くさいな~~~~~!」

夏凪は以前夢の中で喧嘩したことを言い出します。喧嘩の原因は君彦が原因であり、シエスタは『やっぱり助手の相棒にふさわしいのは私だ』とか言ってましたが、話し合いの結果『助手のことは任せる』となりました。

「だからもう金輪際、自分は君塚に関わらないって?助けも行かないって?え、子供なの?」

「…君が初めてだよ。私をここまで馬鹿にしてくれた人間は」

帰ろうとしたシエスタを夏凪は止め、泣く泣く折れて謝り早く君彦の元へ行ってあげるように頼みます。

「はぁ、もう分かったよ。行けばいいんでしょ、行けば。だけど今回きりだからね。」

「分かってる。今度は…今度からは、あたしが助けられるようになってみせるから」

そして夏凪は最後にずっと言いたかったことを伝えることにします!

「あたしに、命をくれて、ありがとう――名探偵」

「どういたしまして…でも私こそ。私の命を使ってくれて、ありがとう――名探偵」

エピローグ

「マ、マームに会った!?」

「ああ、あいつがいなけりゃ今頃俺たちは海の藻屑だった」

昨日、全てが片付いてから君彦たちは斎川が新しく用意した客船に乗り換えて帰路についていました。カメレオンは死に、海へ沈んでいます。

昨日のことをシャルに伝えると

「…マームは、なにか言ってた?」

「―仲良くしてくれ、だとさ」

「そう」

そう伝え、シャルは今度シエスタの墓参りに行くことにして去っていきます。

その後夜となり、バーにて君彦は待ち合わせた人物に会っていました。

「お待たせ」

しばらくして君彦の隣に座ったのは夏凪渚でした。

「なぁ夏凪。これからも名探偵、続けてもらえるか?」

「正直、やっぱり自信はないんだけどね。あたしは今回、なにも活躍できてない。むしろ迷惑ばっかりかけて、あんたや唯ちゃんに助けられっぱなしだった。それに最後は――この心臓かのじょに頼っちゃった」

それに対して君彦は「そんなことないだろ」と言い、君彦はあの時のあることを言います。

「あの着信音、助かったぞ」

最後、カメレオンの居場所を割るのに役立ったあの電子音の正体は、夏凪がカメレオンに連れ去られた時、こっそりと奴の服に忍ばせていたスマートフォンでした!そして斎川は《左眼》で君彦とカメレオンの戦いを観察しており、カメレオンが姿を消したタイミングで着信音を鳴らしたのでした。

「ありがとう。お前は最高の名探偵だよ」

「…ずるいよ」

そして夏凪は探偵を続けることを決めます!

またシエスタと密かに交わしていた条件についても君彦に告げます。

「夏凪渚、斎川唯、シャーロット・有坂・アンダーソン、そして君塚君彦――四人で《SPES》を倒してほしい」

シエスタは夏凪の身体を使って働く条件として、この契約を交わしていました。そしてこれこそがシエスタの残した遺産であり――最後の希望です。

そして君彦は「そうか」と一言、頷きます。その後少し夏凪と話していると、また船内にアナウンスが流れます。

『お客様の中に、探偵はいらっしゃいませんか?』

君彦と夏凪は目を合わせ頷き合い、1巻が終わります。

次巻➡「探偵はもう、死んでいる。」原作2巻ネタバレ・感想前編

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【探偵はもう死んでいる】原作1巻を読んで見た感想!

以上「探偵はもう、死んでいる」1巻でした!

1巻から白熱した展開を繰り広げていました!やはりヒロインであるシエスタが既にもう死んでいるという設定の中、物語の中心にはシエスタの存在がいることが非常に面白いですね!

ただのミステリーではなく、ちゃんとしたファンタジーものですね!なのでタイトルに惹かれて読んで見ると少しあれってなりそうですが、このタイトルに惹かれるところがあったのなら是非読んでみて下さい!

次巻➡「探偵はもう、死んでいる。」原作2巻ネタバレ・感想前編

たんもし解説まとめ

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【探偵はもう死んでいる】キャラクターまとめ

主人公サイド

君塚君彦

シエスタ

夏凪渚

斎川唯

シャーロット・有坂・アンダーソン